style-RANGE社と5回目の団体交渉を行いました!

活動報告
10 /20 2017
 ブラック企業ユニオンでは、日本料理店「瓢嘻」を経営するstyle-RANGE社と団体交渉を行っています。
(詳細はこちらの記事をご参照ください)

 10月17日、同社と5回目の団体交渉を行いました。今回は組合員に対する未払い賃金の支払いと、労働環境の改善について議論しました。

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 今回の交渉で、過去の未払い賃金の問題に関しては、労使間の合意が成立しました。おおむね実際の労働時間に近い水準で計算し、未払いになっていた賃金が支払われることになりました。

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次に、style-RANGE社の労働環境をどのようにして改善していくかについて、会社と話し合いました。

組合員のAさんは現在休職中ですが、長時間労働などによる病状が回復してきたため、近いうちに職場に復帰する予定であることをまず会社に伝えました。

そこで、ユニオンとしては、Aさん自身の労働環境はもちろん、style-RANGE社に勤める同僚の労働環境も含め、社内全体の環境改善を求めて、会社と交渉しました。

 大きな課題の一つは、長時間労働の是正です。Aさんをはじめ多くの従業員は、1日15時間以上・1ヶ月350時間以上という長時間労働を強いられていました。こうした状況に対して組合からは、36協定の上限を厚生労働省が定める「時間外労働の限度に関する基準(一ヶ月に45時間)」以下で設定するよう要求しました。

 次に、給与体系の見直しが必要です。会社の主張する固定残業代制度(職務手当と呼ばれている)は明らかに無効です。会社側も、組合員のAさんについては、復帰後も固定残業代制度を適用せず、職務手当を基本給に組み込むことに合意しました。しかし、会社は組合員以外の従業員に対しても同様の措置を講じることには難色を示しています。
組合員以外の従業員についても職務手当を基本給に組み込む形で給与を支払うよう、ユニオンは今後も求めていきます。

 他にも、休日出勤(日曜出勤)の日数の制限や、有給休暇を取得できる職場環境・体制の構築、タイムカードの適正な管理(代理打刻の禁止)などを、ユニオンから会社に要求しました。次回以降の交渉でも、引き続き具体的な改善に向けて話し合っていきたいと思います。


組合員Aさんのコメント:
 今回の団交で、未払い残業代の問題に区切りがつきました。次は労働環境の改善という大きな問題に着手することになります。当事者である自分が職場環境を整備して復職することによって、今までの団体交渉や行動の成果がより意味をなすと思います。また、style-RANGEの社員で組合に加盟する必要があると感じてくれている方もいると思います。次なる目標に向けて頑張りたいと思います。


 style-RANGE社の労働環境には今でも多くの問題がありますが、ユニオンによる労働環境の改善交渉は着実に成果を挙げつつあります。

ユニオンは、style-RANGE社で働く皆さんや、日本料理店、飲食業界で働く皆さんからのご相談や組合加入を受け付けています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

ブラック企業ユニオン
TEL:03-6804-7650
MAIL:soudan@bku.jp
HP:http://bku.jp/
相談無料・秘密厳守
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10月13日に、「ブラック企業と闘うための労働法講座」を開催します!

お知らせ
10 /09 2017
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ブラック企業と闘うための労働法講座

・日時 10.13(金)19時〜(18時半開場)
・講師 笹山尚人 弁護士(東京法律事務所)
・対談ゲスト 今野晴貴(NPO法人POSSE代表)
・会場 北沢二丁目区民集会所
    東京都世田谷区北沢2-2-7 N.F.ビル2F
   (京王井の頭線・小田急線 下北沢駅南口徒歩5分)
・参加費 無料

 「ブラック企業から身を守るために法律を知りたい」
 「どうやって会社に声を上げたら良いのかわからない」
 長時間労働やパワハラ、未払い残業などの悩みがあっても、対処法を勉強するのは簡単ではありません。
 そこで、ブラック企業ユニオンでは、具体的な法律の知識や使い方を身につけることのできる労働法の連続講座を今月から実施します。
 第1回のテーマは、「ブラック企業と闘うための労働法」。講師は労働弁護士の笹山尚人さんです。笹山弁護士は、「すき家」を経営するゼンショーの事件など、ブラック企業との訴訟の第一線で活躍し、一方で労働法の初心者向け入門書も多数執筆されており、豊富な経験をもとにブラック企業との闘い方をわかりやすく説明してくれます。
 さらに今回の講座の後半では、『ブラック企業』の著者で、若者の労働相談に取り組んできたNPO法人POSSE代表の今野晴貴と、笹山弁護士の対談もあります。
 参加費無料ですので、お気軽にご相談ください。

・プロフィール
笹山尚人 弁護士
 1970年生まれ。2000年、弁護士登録。第二東京弁護士会会員。青年労働者、非正規雇用労働者の事件を中心に取り組む。著書に『ブラック企業によろしく』(KADOKAWA/中経出版)、『パワハラに負けない!』(岩波ジュニア新書)、『それ、パワハラです』(光文社新書)、『労働法はぼくらの味方!』(岩波ジュニア新書)ほか多数。

今野晴貴 NPO法人POSSE代表
 1983年生まれ。一橋大学社会学研究科博士課程在籍(労働社会学、社会政策学)。2013年に「ブラック企業」で流行語大賞トップ10、著作『ブラック企業』(文春新書)は大佛次郎論壇賞を受賞。著書に『ブラック奨学金』(文春新書)、『求人詐欺』(幻冬舎)、『ブラックバイト』(岩波新書)ほか多数。

style-RANGE社と4回目の団体交渉を行いました!

活動報告
10 /02 2017
9月29日に、style-RANGE社と4回目の団体交渉を行いました!

ブラック企業ユニオンでは、日本料理店「瓢嘻」を経営するstyle-RANGE社と団体交渉を行っています。
詳細:
日本料理店「瓢嘻」を経営するstyle-RANGE社と団体交渉を行いました!
style-RANGE社と2回目の団体交渉を行いました!
style-RANGE社と3回目の団体交渉を行いました!

style-RANGE社では、以下のような労働問題が生じていました。

○長時間労働
 昨年10月に入社したAさんは、1日15時間以上にも及ぶ過酷な長時間労働を強いられていました。1ヶ月の勤務時間は多い月で350時間以上と、「過労死ライン」を大幅に上回っています。このような勤務によってAさんは体調を崩し、休職に追い込まれてしまいました。

○賃金未払い
 さらに、上記のような長時間労働に対して適正な残業代は支払われていませんでした。これには、「固定残業代」という制度が関連しています(詳しくは「tyle-RANGE社と3回目の団体交渉を行いました!」をご参照ください)。

 他にも料理長によるパワハラ・暴力など多くの問題が確認されています。これらの問題を改善し、調理師が働きやすい職場をつくるため、私たちはこれまで3回の団体交渉に臨んできました。

前回までの交渉で、上記の固定残業代制度については無効であることを前提にして、残業代を支払うと約束しました。また、パワハラや暴力についても、会社が事実関係の一部を認め、当該料理長の処分や再発防止措置などをとる意向を示しました。

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 今回の交渉では、組合員の労働時間の認定が争点になりました。同社ではタイムカードによって労働時間を管理していましたが、代理打刻や後からの改ざんによって正確な勤務実態がわからなくなっていたのです。

 組合員のAさんは、勤務のたびに働いた時間を手帳にメモしていました。これを証拠資料として団体交渉で提示した結果、1日約14時間という、実態に近い水準の労働時間が認められました。

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 また、同じく組合員のBさんについても13時間程度の労働時間が認められました。

 今回の交渉によって、固定残業代が無効であることを前提に、実際の労働時間に近い形で、未払い賃金が支払われることが確実になりました。

 ただし、店舗の労働環境改善という課題は依然として残されています。たとえ過去の未払い賃金が支払われても、style-RANGE社全体の長時間労働が改善されなければ、再び調理師が過労に追い込まれてしまいます。次回以降の交渉では、長時間労働やパワハラのない職場づくりのための具体的な改善策について協議していく予定です。


組合員Aさんのコメント:
 私たちはstyle-RANGE社の固定残業代制度が法的に無効であるという主張を続け、ついに会社は組合員に対しては固定残業代が無効であると認めました。また、不正に管理されていたタイムカードに関しても、より実態に近い水準での解決に向けて進んでいます。
 今回の交渉では大きな成果がありましたが、私たちにとって何よりも重要なのは、現在の労働環境の改善です。それに向けて今後も交渉を続けていきたいと思います。


 ブラック企業ユニオンでは現在、日本料理業界の労働環境改善を重点的に取り組んでいます。料理業界で長時間労働や賃金未払い、パワハラ、セクハラ、その他働き方にお困りの方は、ブラック企業ユニオンまでお気軽にご相談ください。相談は無料・秘密厳守です。もちろん、ユニオンへの相談は業界を問わず随時受け付けています。

ブラック企業ユニオン
TEL:03-6804-7650
MAIL:soudan@bku.jp
HP:http://bku.jp/

9/29(金)「残業代不払い・裁量労働制無料相談ホットライン」を実施します!

お知らせ
09 /24 2017
9/29(金)「残業代不払い・裁量労働制無料相談ホットライン」を実施します!

毎日3、4時間も残業して休みもなかなか取れず、体調も崩しがち。なのに残業代が全くついていない……。上司に聞いてみても、「残業代は給料に含まれているから(みなし、固定残業代、管理職、裁量労働制etc…)、残業代はでないよ」と言われてしまった……。そんな悩みはありませんか?
実は、残業代不払いはほとんどの場合「違法」です。「○○手当に○○時間分の残業代が含まれている(=固定残業代)」や、「労働時間を実労働時間ではなく一定の時間とみなす(=裁量労働制)」制度は多くの場合、法的には無効と判断され、働いた分の残業代を過去2年間さかのぼって請求することができます。

残業代不払い・裁量労働制ホットラインweb用


ホットライン概要
日時:9/29(金)16時〜22時
電話番号:022-261-4444
022-261-5555(上記番号がつながらない場合こちらにおかけください) 
主催:ブラック企業対策仙台弁護団
ブラック企業ユニオン
※通話・相談は無料、秘密厳守です。弁護士とユニオンの専門スタッフが対応します。

ホットラインでは、残業代の請求の仕方や証拠の残し方、違法な労働環境の改善の仕方をアドバイスいたします。固定残業代制や裁量労働制などと言われている場合でも、残業代の請求は可能です。この機会にぜひご相談ください!

裁量労働制違法チェックリスト

裁量労働制は上司から直接の指示を受けることなく自律的に働く労働者について、例えば1日に8時間労働したと「みなす」ことで、1日13時間働いたとしても、残業代を支払わなくて良いとされます。しかし適用条件は厳しく限定されています。実際はこの条件を満たさないまま、違法に残業代を支払わない事例がほとんどです。
ぜひ次のチェックリストで自分の「裁量労働制」が違法かどうか確認してみてください。

☑ 裁量労働制が適用されているが、ちゃんと説明された記憶がない。
☆導入について労働者に説明や周知がきちんとなされていない裁量労働制は無効です。

☑ 裁量労働制のはずなのに、定時に来るように言われたり、早く帰ろうとすると残業する
ように言われたり、労働時間に裁量が全くない。
☆会社や上司が労働時間や業務の遂行方法について具体的な指揮命令をしている場合、裁量労働制は無効です。

☑ プログラマーで働いているけれど、裁量労働制を適用されている
☆19業務のみが対象となる「専門業務型裁量労働制」に当てはまると思われがちなプログラマーでも、「専ら他人の具体的指示に基づく裁量権のないプログラミング等」は裁量労働制が無効とされます。

☑ 裁量労働制の対象業務以外の業務もいつもやらされている
☆この場合も裁量労働制は無効です。

〇ブラック企業対策弁護団やブラック企業ユニオンが取り組む改善事例
【事例1】株式会社コアズ(警備業界大手

同社はイオンモール・IKEAなど全国の大型商業施設等で業務を請け負う警備会社です。仙台支社では月150時間、200時間を超える残業が蔓延していました。1日10時間を超えて働くのは当たり前、長いときでは13~17時間も連続勤務がありました。休みもまったくとれず、ある月は約400時間の労働をしており、残業時間は200時間を優に超え、過労死基準の80時間の約3倍の240時間近くだったこともありました。
一方、こうした長時間労働に対して残業手当は1円も払われていませんでした。そこでユニオンと弁護団は当事者を支援し、労働基準監督署に申告を行い、労基署は会社に違法な状態を改善し賃金を支払うように指導しました。その後当事者はユニオンに加盟して会社に団体交渉を申しいれ、話し合いの結果、会社は全従業員に2年分の未払い残業代を支払うと約束しました。人によっては、数百万円の未払い賃金が支払われています。
しかし、会社の残業代の計算方法には疑問も多く残っており、また、多くの従業員は過労死基準をはるかに超える長時間労働をいまもなお行っています。ユニオンと弁護団は継続して団体交渉で改善を求めています。

【事例2】株式会社サイバード
同社は人気アニメのスマホ向けゲーム制作を手がけるIT企業です。相談者は裁量労働制であると面接で告げられましたが、時間外労働が月80時間前後と過労死基準ギリギリの長時間労働で精神疾患になり、退職勧奨を受けて退職させられてしまいました。業務内容は、専門業務型が許される19の対象業務の広告でもシステムエンジニアでも研究開発でもないなど、違法な裁量労働制でした。実際に8月に渋谷労基署は裁量労働制が無効であるとして是正勧告を出しています。相談者は2017年7月からユニオンに加入し、会社と団体交渉の中で残業代を請求しています。

〇ブラック企業ユニオンでは、ホットライン開催時以外も、以下のメール・電話で労働相談を実施しています。

電話番号:03-6804-7650
電話受付:平日17~22時/土日祝12~22時
メール:info@sougou-u.jp

※受付時間以外の時間帯はメール相談をご利用ください。
※電話が混み合って出られないこともありますが、その場合は折り返し連絡を差し上げます。

「瓢嘻」本店前での抗議行動/署名にご協力お願いします!

活動報告
09 /16 2017
 ブラック企業ユニオンでは、日本料理店「瓢嘻」を経営するstyle-RANGE社と団体交渉を行っています。
詳細:団体交渉①団体交渉②団体交渉③

 なお、日本料理店「瓢嘻」での労働実態については、8月29日の文春オンライン:決意の顔出し告発「私はブラック日本料理店に食い物にされた」に当事者のインタビュー記事が掲載されていますので、そちらもあわせてご一読ください。

 先日行われた3回目の交渉では、求人詐欺の原因となっている固定残業代制度の不適切な運用が議題になりました。しかし、会社側の担当者が実質的な決定権限を有していないために議論を進めることができず、結局翌日になってから文章で会社の意思が通知されるという結果になりました。本来ならば幅広く労働環境の改善について団体交渉の場で建設的な話し合いができたはずであり、交渉を円滑に進めようとしない会社の対応には問題があります。私たちは当初から一貫して、決定権限を有する代表者(同社の場合は社長)の出席を要求してきました。しかし、会社側は未だにその要求を無視しており、満足に交渉が進められていません。

 こうした対応に抗議するため、9月13日に「瓢嘻」銀座本店前で宣伝活動を行いました。今回の宣伝活動には、「瓢嘻」で働く調理師の組合員二人と応援に訪れた組合員七人が参加しました。

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 当日は、「瓢嘻」の調理師として団体交渉を闘う組合員が店舗前でマイクを持ち、長時間労働の現状や会社の不当な対応について訴えました。
 通行中の方へチラシを配布した際も、「こんな長時間労働はひどいと思う」「自分もユニオンの取り組みを応援したい」など、多くの方から賛同・応援の言葉をいただきました。ありがとうございます!

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組合員Aさんのコメント:
 本店前での活動を重ねるにつれ、賛同してくださる方や、話しかけてくださる方も増え、非常に励みになりました。次回の交渉では、社長との直接交渉ができればと思っています。
 今後ともご理解、ご協力をお願いいたします。


○署名にご協力お願いします!
 文春オンラインの記事「安倍首相のいきつけ 赤坂・日本料理店は超絶ブラックだった」でも紹介されたとおり、「瓢嘻」は安倍首相をはじめ政治家が頻繁に利用する高級料亭です。安倍政権は現在「働き方改革」と銘打って長時間労働対策を推進していますが、安倍首相自身が長時間過酷労働を強いる「瓢嘻」を愛用してしまっていることは、大きな問題だと考えます。
 そこで、安倍首相や政治家にブラック企業への「NO」を突きつけてもらうため、私たちはchange.orgで署名キャンペーンを行っています。多くの方々に支えられて、9月15日時点で賛同者の数は14000人を超えました。下記のリンクからキャンペーンに賛同することができますので、ぜひご協力をお願いします!
ブラック料亭にNOを!政治家・議員は、過重労働を強いる料理店の利用をやめてください!


 ブラック企業ユニオンでは現在、日本料理業界の労働環境改善を重点的に取り組んでいます。料理業界で長時間労働や賃金未払い、パワハラ、セクハラ、その他働き方にお困りの方は、ブラック企業ユニオンまでお気軽にご相談ください。相談は無料・秘密厳守です。もちろん、ユニオンへの相談は業界を問わず随時受け付けています。

ブラック企業ユニオン
TEL:03-6804-7650
MAIL:soudan@bku.jp
HP:http://bku.jp/

ブラック企業ユニオン

ブラック企業ユニオンは、総合サポートユニオン(http://sougou-u.jp/)のブラック企業支部です。労働問題でお困りの方は、下記連絡先までお気軽にご相談ください!

〒155-0031
東京都世田谷区北沢4-17-15
ローゼンハイム下北沢201号室
TEL:03-6804-7650
FAX:03-6804-7247
メール:soudan@bku.jp
HP:bku.jp
アクセス:京王井の頭線/小田急線「下北沢駅」西口より徒歩10分、京王線「笹塚駅」より徒歩10分