~元テレビ番組制作会社ADの未払い残業代請求ストーリー~

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07 /18 2018
 皆さん、初めまして。
 この度、ブラック企業ユニオンの組合員になりました香川(仮名)と申します。
 この連載ブログ記事では、僕が労働組合に入ったきっかけから、最終的には未払い残業代を勝ち取るまでの物語を書いていきたいと思います。

 目的としては、労働組合って何?団体交渉を通した残業代請求ってどうやってするの?と疑問の方に、概念的なことではなく、今まさに活動をしている組合員として、リアルな言葉で、団体交渉での出来事や僕の心情を伝えたいと思っています。

 多くの就活生や労働問題にお悩みの方に読んで頂きたいのですが、特に、過酷な現場で働かれている制作会社のAD(アシスタント・ディレクター)さんに見て頂き、ADでも労働者としての主張をしても良いんだ!と希望を持ってもらい、少しでもこの業界の底辺であるADの労働環境改善に貢献できることを願っています。

エピソード1 
僕が夢見たテレビ番組制作会社


 僕は、小さい頃からテレビが好きで、10代後半になると特にドキュメンタリーや、海外ネタの番組を良く見ていました。大学卒業後は、自分もドキュメンタリーやテレビ番組を制作したいと思い、ドキュメンタリーを数多く制作している株式会社クリエイティブネクサスに、ディレクターになるという夢を抱き2016年4月に入社しました。

 入社してからは、驚きの連続でした。まずは、初めての給料です。同期と一緒にプロデューサーから初任給の給与明細を貰った日のことを今でも覚えています。それは、基本給が14万円だったこと。実は、就職活動の際に見た求人募集では、基本給は23万円でした。

 えっ!?こんなに安いの!?と同期と顔を見合わせたあの日の事は一生忘れないでしょう。あの時、同期と一緒にプロデューサーに、安くないですか?と聞きに行けばよかったなと今でも思いますが、大学を出て、初めて働く僕には、20歳以上離れた上司に対して、お金の不満など何も言えませんでした。

 次に僕を待っていた驚きは、長時間労働です。この業界では、ロケ、スタジオ収録、編集所での作業は長時間に及びます。準備の為に、深夜労働、徹夜は当たり前。特に、苦しかったのが文字起こし。撮影から帰ってきて、次の日の朝にディレクターが編集するために、ADは深夜に会社に残って、インタビュー等の文字起こしをします。僕は、10時間ほど連続で文字起こしをしたことがありますが、単純作業を何時間もすることは、相当な苦痛でした。

 加えて、不幸なことに僕は英語が喋れる為、海外の取材先のアポ取りなどもしていました。本来であれば、海外専門のリサーチャーに外注する仕事ですが、僕の上司であるプロデューサーが節約の為、ADである僕に英語の仕事を振ってきました。その時は、日本の仕事もしていたため、朝の10時~夜22までは日本の仕事で、夜22時から翌朝7時まではアメリカの仕事と言うように、会社に泊まり込みで働いていました。あの時ほど、英語を勉強したことを後悔したことはありません。

 ちなみに、休みは月に2、3回。2連休があろうものなら、心の中でよっしゃー!と叫ばずにはいられません。土日休みがこんなにも幸せなのかと、2日間ベッドの上で、何もしないで、ただ天井を見上げて、息をすることに、幸せを見出すことができたあの時の僕は、間違いなく、幸福度でフィンランド人に勝っていたでしょう。 

 この薄給に長時間労働という驚きが日常となりつつあったある日、僕はまた、新たな驚きに出会うことになります。それは、パワハラ、暴言、暴力です。

 僕は、平成生まれということもあり、リアル、親父にもぶたれたこと無いのに!世代です。

 そんな僕が出会ったのは、大人が大人を殴る、蹴る、首を絞める世界。大人が大人に暴行しているのも、されているのも初めて見ました。

 プロデューサーがディレクターやADを暴行し、ディレクターはADに対して暴行します。もちろん、ADはプロデューサーやディレクターに暴行しません。後輩の中には、ロケ先でディレクターに暴行され、頭から血を流したり、ディレクターに追い詰められ、会社のトイレでリストカットをしたりしたADもいました。

 僕がこの会社を辞めようと思ったきっかけも暴行でした。ADに人権はないのかと心の底から思いましたし、暴行を受けた際の、顔の痛さと悔しさで涙を流した日もありました。

 このような会社で働いていた僕は、心身共に疲弊し、2017年10月会社を退職しました。これが、僕が学生時代に夢見て入ったテレビ番組制作会社での思い出です。

~次回、労働組合加入編~

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大東建託株式会社に対し、労働基準法違反の是正勧告が出されました!

お知らせ
07 /06 2018
 今年6月4日、大東建託株式会社に対し、労働基準監督署が労働基準法違反を認定し、是正勧告を出したことが明らかになりました。その詳細が、7月2日配信の朝日新聞DIGITALの記事で報じられています。

・「大東建託、長時間労働に是正勧告 「過少申告」証言も」(朝日新聞DIGITAL 記事https://www.asahi.com/articles/ASL6Y2S1ZL6YULFA002.html より抜粋)


「賃貸住宅建設大手の大東建託(東京)の神奈川県内の支店が、労使協定で定める上限を超えて社員に長時間労働をさせたとして、6月上旬に労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かった。地主らにアパート建設を勧める積極的な営業で業績を伸ばしてきた同社だが、過酷な労働実態や、残業時間の「過少申告」があったと複数の社員や元社員が証言している。

 個人加盟の労働組合「ブラック企業ユニオン」によると、同社の神奈川県内の支店では、残業時間の上限を月70時間(繁忙期は月80時間)とする労使協定(36協定)を結んでいた。しかし、この支店の営業職だった20代の元男性社員の2017年10月の残業時間が上限を超えていた。同県の川崎北労働基準監督署は、同月の残業時間が90時間を超えていたと指摘し、是正勧告した。残業した際の割増賃金の支払いが不十分だとの指摘もあった。

 この元社員は、残業時間を実際より短く申告していたという。「残業を月70時間超つけると始末書を書かされ、残業時間も修正させられると上司から聞いたため」と話す。労組との団体交渉を通じ、大東建託は社員ごとに割り当てていた社有車の「運転日報」を開示。その記録から実態に近い残業時間が分かった。

 大東建託は「是正勧告を受けたのは事実。不適切な労務管理や36協定違反となった場合には、考え方や行動を是正するように注意・指導しています」(広報部)などとコメントした。

 この支店以外の複数の社員や元社員も、営業実績を残すための長時間労働を求められる一方で、残業時間が労使協定の上限を超えないように実際よりも少なく申告していたと証言する。勤務時間中でもパソコンの電源を落としたり、運転記録が残る社有車を使わずに営業したりして、残業の記録が残らないようにしたという。

 また、数年前までは「取り組んだら放すな。殺されても放すな」など、大手広告会社の電通がつくっていた「鬼十則」とほぼ同じ内容の「大東十則」を朝礼で唱和する慣習もあったという。」


このほか、大手メディア各社でも今回の事件に関する報道がなされています。

○大東建託株式会社に対する是正勧告に関する報道(一部)

朝日新聞DIGITAL
・「大東「十則」掲げ、現場が惨状 勤務の過少申告は常態化」
https://www.asahi.com/articles/ASL6Z55RZL6ZULFA001.html
・「大東建託、協定超す残業 「過少申告」証言も 是正勧告」
https://www.asahi.com/articles/DA3S13567569.html
・「「罪悪感植え付けられ長時間労働」大東元社員が語る重圧」
https://www.asahi.com/articles/ASL735DBFL73ULFA025.html
・「過酷な労働、常態化か 大東建託元社員訴え 是正勧告」
https://www.asahi.com/articles/DA3S13569188.html

YOMIURI ONLINE(読売新聞)
・「上司「成果ないのに帰るな」大東建託に是正勧告」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180703-OYT1T50109.html

毎日新聞
「是正勧告 大東建託に 長時間労働、強制/「給料泥棒」と叱責」
https://mainichi.jp/articles/20180704/ddm/041/040/187000c

日経新聞
・「大東建託の支店、協定超す残業 労基署が是正勧告」
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO32558720T00C18A7CR8000?s=3

産経ニュース
・「大東建託、違法残業で是正勧告 「大東十則」も」
https://www.sankei.com/life/news/180703/lif1807030023-n1.html
・「大東建託、川崎で違法残業 未払い賃金も 労基署が是正勧告」
https://www.sankei.com/region/news/180706/rgn1807060045-n1.html

SankeiBiz
・「大東建託、違法残業で是正勧告 「殺されても放すな」…“大東十則”も」
https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/180704/cpb1807041020001-n1.htm

テレ朝news
・「営業男性「違法残業させられた」 実際より過少申告」
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000130916.html

日テレNEWS24
・「大東建託 月97時間長時間労働で是正勧告」
http://www.news24.jp/articles/2018/07/03/07397584.html

TBSNEWS
・「大東建託に是正勧告、長時間労働と残業代未払い」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3411992.html


 今回、大東建託の労働基準法違反が認められたことにより、同社の労務管理に違法性があることが明らかとなりました。また、過去に同社の元従業員が長時間労働により自殺に追い込まれた事件が報道されるなど、その過酷な労働実態が徐々に白日の下にさらされつつあります(「大東建託、相次ぐ社員自殺の背景」http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2018/06/29/news-20/)。
 一方、現在でも、長時間労働や賃金不払いの問題に悩まされている社員の方々が多くいると考えられます。そこで、ブラック企業ユニオンは、7月9日(月)と10日(火)の夜に、不動産・建築営業職で働く労働者を対象にして、労働相談のホットラインを開催します。

〇ホットライン概要
企画名:不動産・建築営業職のための労働相談ホットライン
日時:7月9日(月)18時~22時、7月10日(火)18時~22時
電話番号:0120-333-774
主催:ブラック企業ユニオン
※通話・相談は無料、秘密厳守です。ユニオンの専門スタッフが対応します。

 ホットラインでは、残業代の請求の仕方や違法な労働環境の改善の仕方など、働き方を変えていくための具体的な方法をアドバイスします。この機会にぜひご相談ください!

 なお、通常の労働相談窓口は、以下の通りです。ぜひご連絡ください!
電話番号:03-6804-7650
電話受付:平日17時~21時/土日祝13時~17時
メール:soudan@bku.jp

※受付時間以外の時間帯はメール相談をご利用ください。
※電話が混み合っていて出られないこともありますが、その場合は折り返し連絡を差し上げます。

不動産・建築営業職のための労働相談ホットライン(7/9・7/10の夜)

お知らせ
06 /29 2018
 昨今、不動産業界の労働環境やその体質が大きく問題視されております。この間、かぼちゃの馬車で知られるスマートデイズの資金繰り問題や、レオパレスの“違法建築疑惑”が社会問題化しています。また、今年4月には、野村不動産において過去に過労死が発生していたことが大手メディアによって報道されました。
 そして、今回大東建託に対し、労働基準監督署が労働基準法違反を認定し是正勧告を出したことが明らかになりました。不動産・建築営業職の社員に対し、月90時間程度の違法な長時間残業をさせ(労働基準法32条違反)、残業代の一部を支払っていなかったのです(労働基準法37条違反)。
 そこで、ブラック企業ユニオンは、7月9日(月)と10日(火)の夜に、不動産・建築営業職で働く労働者を対象にして、労働相談のホットラインを開催します。

〇ホットライン概要
企画名:不動産・建築営業職のための労働相談ホットライン
日時:7月9日(月)18時~22時、7月10日(火)18時~22時
電話番号:0120-333-774
主催:ブラック企業ユニオン
※通話・相談は無料、秘密厳守です。ユニオンの専門スタッフが対応します。

 ホットラインでは、残業代の請求の仕方や違法な労働環境の改善の仕方など、働き方を変えていくための具体的な方法をアドバイスします。この機会にぜひご相談ください!

 なお、通常の労働相談窓口は、以下の通りです。ぜひご連絡ください!
電話番号:03-6804-7650
電話受付:平日17時~21時/土日祝13時~17時
メール:soudan@bku.jp

※受付時間以外の時間帯はメール相談をご利用ください。
※電話が混み合っていて出られないこともありますが、その場合は折り返し連絡を差し上げます。

求人だけじゃわからない、ジャパンビバレッジ社の労働実態

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06 /28 2018
ジャパンビバレッジ社に就職を考えている学生の皆さん

 ジャパンビバレッジ社の新卒者向け就活説明会が盛んに開催されています。当然ですが、会社は説明会で、自分たちの悪いところを明け透けに説明しません。
 会社を選ぶということは、自分の生活や人生に大きな影響を与える重要な選択です。組合員の中には、大事な新卒としての就職機会をジャパンビバレッジ東京に奪われた、という人も多くいます。
 そこで、この記事では「求人だけじゃわからない、ジャパンビバレッジ社の労働実態」についてご説明したいと思います。
 なお、ジャパンビバレッジ社の求人・採用情報についてはこちらからご覧ください。

・ルートセールスは「始めだけ」という説明は事実と異なります
 ジャパンビバレッジに入社すると、最初にルートセールスというポジションで働くよう言われます。ルートセールスは、街中にある自動販売機に飲料を補充してまわる仕事です。
 会社は「新入社員はルートセールスから始まって、その後キャリアアップをしていったり、いろいろな職種を経験したりする」「ルートセールスは始めだけ」と新入社員に説明します。しかし実態は、これは異なります。
 組合員の経験で言うと、ルートセールス以外の職種への転換やジョブローテーションは、数十人に一人の割合でしかありません。本社への異動はほぼゼロで、ずっと支店配属が続きます。
 多くの従業員は、一生ルートセールスとして務めることになります。そして体力の関係でほとんどの人が30代のうちに退職します。他部署への異動の希望を出すこと自体はできますが、その希望が通る見込みはほとんどありません。

・年齢給は35歳でストップします
 会社選びで最も気になる所はやはり給料です。自分がどの適度の給料をもらえるかで今後の人生プランが決まります。では、ジャパンビバレッジの給料はどうなっているでしょうか?
 ジャパンビバレッジでは年一回の昇給があると求人に書かれています。これだけを見るとしっかりとした年功賃金制度がある安心して働ける会社だと思ってしまいます。しかし、この年齢給は35歳でストップとなり、その後年齢給による昇給はありません。年齢給による昇給額は18歳から35歳までで32,000円です。
 前述の通り、ほとんどのルートセールスが30代で退職する現実と、年齢給が35歳でストップする給与システムを考えると、ジャパンビバレッジは若者を使い潰すことを前提とした労務管理を行っているように思えます。
 これからジャパンビバレッジに入社を考えている学生の皆さんは、年齢給は35歳でストップすることを念頭に選考に進んでください。

・大体の人が「早出」出勤となります
 求人情報の勤務時間の欄に「9:00~17:45※時差出勤有」と書かれています。これだけを見ると、基本的に9:00出勤であり、時差出勤は例外的なものであるかのような印象を受けます。
 しかし、実態は、多くの社員が契約先の都合で時差出勤せざるを得ない状態にあり、9:00より前の時間に出勤しております。建前上は本人の希望という形になっておりますが、契約先への訪問時間の関係で、事実上強制的に時差出勤せざるを得ない状況が多々あります。
 これからジャパンビバレッジに入社を考えている学生の皆さんは、7:00台に出勤する可能性が高いことを念頭に選考に進んでください。

 皆さん、以上で紹介した情報を求人や会社説明会から読み取れたでしょうか?
 今やすっかり「ブラック企業」のイメージが定着したジャパンビバレッジ社ですが、労働環境を改善することから目を背け、外見ばかり良く見せて誤魔化し続けた結果が今の状況です。
 ジャパンビバレッジ社には、一日も早く、労働組合や労基署、社会からの批判を真摯に受け止め、労働環境の改善を行ってもらいたいものです。会社として胸を張って、労働者を大切にする会社であると、言えるように変わってほしいです。


(執筆:ジャパンビバレッジ社現役従業員・30代・男性・A)

サントリーグループのジャパンビバレッジ社は、労基署へ申告した組合員に対する違法な報復行為をやめてください!

活動報告
06 /23 2018
 ジャパンビバレッジ社(サントリーグループ)は、今まで慢性的な長時間労働・残業代未払の状態にありました。こうした状態を憂えた組合員のAさんが労基署に通報したところ、労働基準法違反が認定され、是正勧告が出されました。ところが、ジャパンビバレッジ社は「労基署とは見解が異なる」と主張したうえ、労基署に通報したAさんに対する報復措置を行ってきました。

 もちろん、労働基準監督署への申告者への不利益な取り扱い(報復行為)は法律で禁じられていますし(労働基準法104条2項)。労働組合員に対する不利益な取り扱いも、法律で禁じられています(労働組合法7条1項)。

 しかし、ジャパンビバレッジ社は、法律を無視し、労基署申告者のAさん(労働組合のリーダーでもある)に対する不利益な取り扱いを立て続けに行ってきています。

(1)ライングループから外す
 これまでAさんは、彼の勤務する足立支店のライングループに入っていました。ところが、会社はこのライングループを廃止し、Aさんだけを排除した新たなライングループをつくりました。これはAさんを支店内の従業員のコミュニケーションから排除し、孤立させるための措置だと思われます。

(2)一人での仕事に変更する
 これまでAさんは、同僚2人と一緒に同じルートを担当していました。ところが、労基署からの是正勧告の後しばらくして、会社はAさんを一人で仕事を担当するルートに変更しました。これは、同僚との接触を減らして、Aさんを孤立させようとするものです。

(3)新人歓迎会に呼ばない
 毎年Aさんの勤める支店では、新人歓迎会を実施しており、Aさんもそれに参加していました。ところが、会社は、今年5月に開催された二度の新人歓迎会に、Aさんだけを誘いませんでした。これはAさんを同僚や新人と接触させないための措置と思われます。

(4)懲戒手続きにかける(解雇しようとしている)
 さらに、ジャパンビバレッジ社は、労基署に申告した組合員Aさんを懲戒解雇にしようとしています。懲戒理由は、賞味期限切れ等で余った商品を自家用車の中に入れたことです。これは、同社では従業員が日常的に行っていることでした。余った商品を上司に報告すると「自腹で買い取れ」などと言われるためです。組合の調査では、複数の支店から「先輩からこうした方法を教わった」「上司もこのことを把握していた」等の証言を得ています。
 
 しかし、ジャパンビバレッジ社は、労基署に申告したAさんだけが持ち帰りをしていたというストーリーを偽装しようとしています。会社は6月8日の団体交渉では、「全支店の全従業員に調査を実施したが、一人も商品の持ち帰りはなかった」と説明しました。ところが、この調査は、実際の従業員の証言を改竄したものでした。

 関東のある支店では、会社調査に対して、非組合員の社員が「自分も周りも持ち帰りをしていました。支店長も昔はやっていたのではないですか。」と勇気をだして真実を話した従業員がいました。ところが、支店長は、「上司の許可を得たことにします」とこの証言を改竄していたことが組合の調査でわかっています。また、別の支店では、調査として支店長が従業員の自家用車の中を覗いて従業員3人の商品持ち帰りを発見し、全員を呼び出していましたが、その事実も隠蔽されています。呼び出された従業員の一人は、「明日の朝、持ち帰っていた商品を捨てておいて」と支店長から隠蔽の指示さえ受けていました。

 そもそも、最初に、支店長がAさんに懲戒手続きにかけることを伝えた際には、懲戒の理由として組合活動を理由にあげていて、商品持ち帰りの話は一切していませんでした。労基署に申告した組合員の懲戒自体が目的で、理由は後付けだったわけです。このことを団体交渉で追及すると、ジャパンビバレッジ社の人事部のO氏は「理由は言わなくても念頭にあったから問題ない」と開き直る始末でした。

 以上のように、ジャパンビバレッジ社は、労基署に通報したAさんに対して、ありとあらゆる報復措置を行っています。

●会社の違法な報復措置に対するユニオンの反撃
 これに対し、ユニオンは、労基署通報者や組合員に対する不利益な取り扱いをやめさせるべく、東京都労働委員会にジャパンビバレッジ社の違法行為(不当な懲戒手続き)について申し立てをしました。そうしたところ、東京都労働委員会は、紛争の拡大を防止するため格段の配慮を払うよう要望書を出しました。また、ユニオンは、ネット署名「ジャパンビバレッジは組合員に対する不当な懲戒処分をやめてください!」を実施し、現在1万筆以上の署名が集まっています。

 また、二十人近い組合員はもちろん、複数の一般従業員も、Aさんの不当な解雇を防ぐために、会社の調査の不正について証言をしています。

 このように、法的にも社会的にも、サントリーグループのジャパンビバレッジ社が行なっている組合潰しや労基署申告者への報復措置は、決して許されるものではありません。ぜひ皆様のご支援をお願いします!

ブラック企業ユニオン

ブラック企業ユニオンは、総合サポートユニオン(http://sougou-u.jp/)のブラック企業支部です。労働問題でお困りの方は、下記連絡先までお気軽にご相談ください!

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