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ジャパンビバレッジ東北が組合員に未払い賃金を一部支払い 労働組合へは引き続き不誠実な態度

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09 /27 2018
○未払い賃金が一部支払われました

 私たちブラック企業ユニオンは、ジャパンビバレッジ東北に元従業員の組合員への未払い賃金の支払いを求めていましたが、この度、一部の未払い賃金は会社から支払われました。

元従業員らは、実際の労働時間とは異なる「所定労働時間」を会社の指示で勤務管理表に書かされていました。会社が今回支払ったのは勤務管理表で見ても明らかに未払い賃金となっている労働時間の部分のみです。未払いになっている時間は、勤務記録表に記載時刻以外の労働時間や、休憩時間未取得時間に対する賃金です。

会社の支払った未払い賃金は本来の額から大きな差がありますが、一部でも支払わせたのは組合の大きな成果です。

○ジャパンビバレッジ東北での働き方の実態

 出社時間についてみてみましょう。会社が提示した自動販売機の売り上げ管理などに使う「ハンディー」の記録では、ある元従業員のある日の最初の記録時間は朝6時台となっています。一方で、労働時間を記録する勤務管理表には出社時間が朝7時台の数字が書かれています。これは、明らかに矛盾する内容です。
実は、この元従業員は少なくともこのルートでは仕事を終わらせるため所定時間より早く仕事をしなければなりませんでした。しかし会社は、実際の労働時間ではなく所定労働時間を勤務記録表に書くよう指示していたため、本来の労働時間が記録されていなかったのです。このことを私たちは団体交渉や文書で指摘しましたが、会社の担当者は「労働者が勝手に早く来ていただけなので、会社は指示していない」という趣旨の不誠実な回答をしました。
 また休憩時間についても会社と組合の主張には大きな隔たりがあります。こちらも、「ハンディー」の記録を見ると、一つの自動販売機からその次の自動販売機へ移動する間隔は短く、またたとえある程度時間があってもその時間中にも作業をしているので、実際上は休憩時間とは言えない時間ばかりです。しかし会社は団体交渉では、「細切れでも休憩できるはずだ」「会社は休憩をとるように指示をしていた」などといい、労働者が悪いと言わんばかりの回答でした。

○労働時間管理を行わなかったのは会社の怠慢です

この問題は、会社が労働時間の管理を適切にしていないため起きた問題です。そもそも労働時間を適切に把握することは労働基準法にも定められている使用者の責務であり、厚生労働省が定める「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/070614-2.html
においても、「自己申告による労働時間の把握については、あいまいな労働時間管理となりがちである」とし、原則的には使用者が現認するかタイムカードなどの客観的な記録を基礎として確認するように求め、「やむを得ず、自己申告制により始業時刻や終業時刻を把握する場合」であっても「講ずべき措置」として以下のものを求めています。

(ア)自己申告制を導入する前に、その対象となる労働者に対して、労働時間の実態を正しく記録し、適正に自己申告を行うことなどについて十分な説明を行うこと。
(イ)自己申告により把握した労働時間が実際の労働時間と合致しているか否かについて、必要に応じて実態調査を実施すること。
(ウ)労働者の労働時間の適正な申告を阻害する目的で時間外労働時間数の上限を設定するなどの措置を講じないこと。  
また、時間外労働時間の削減のための社内通達や時間外労働手当の定額払等労働時間に係る事業場の措置が、労働者の労働時間の適正な申告を阻害する要因となっていないかについて確認するとともに、当該要因となっている場合においては、改善のための措置を講ずること

つまり、本来は原則通り労働時間を客観的な方法で把握する措置を会社は取るべきでした。またそうした記録が争いとなっている現時点でない以上、なるべく客観的な記録に近い「ハンディー」の情報を重要視するべきです。なぜなら、そもそも厚労省がガイドラインで明らかにしている通り、労働時間をなるべく客観的に把握し、どうしても自己申告制をとるのであればそれを労働時間の実態に即したものにするための措置を講じるのは会社側の責任だからです。それにもかかわらず、労働時間の証明の責任を労働者に転嫁し、未払い賃金を支払わない会社の姿勢には労働基準法の考え方や国の指針にも反する大きな問題があることは明らかです。

○ジャパンビバレッジで働いている、みなさん、ぜひ組合にご相談ください

 以上のように、きちんと労働時間の記録を見て再計算すれば、ジャパンビバレッジ東北の多くの従業員には一定額の未払い賃金があります。こうした未払い賃金は、ユニオンで交渉すれば支払わせることができます。現在ジャパンビバレッジで働いている人や、退職した人で賃金などについて疑問がある人は、是非一度ご相談ください。 
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エピソード3 「無職、ユニオンに出会う」~元テレビ番組制作会社ADの未払い残業代請求ストーリー~

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09 /13 2018
~元テレビ番組制作会社ADの未払い残業代請求ストーリー~

エピソード3
「無職、ユニオンに出会う」

 2018年4月に「ミッシング・ワーカー」を卒業し、正式な失業者になる為に人生で初めてハローワークに行きました。ハローワークでは、まず初めに、雇用保険の受給をする為の手続きを行いました。

 雇用保険とは、失業時に受け取ることができるお金のこと。とは言っても、失業したらすぐにそのお金が受け取れるかと言えば、そうではありません。退職理由で、異なります。自己都合退職の場合、3か月の給付制限が適応されます。その為、雇用保険の受給申請をしてから長い間待たなくてはなりません。しかし、会社都合退職の場合、この3か月の給付制限が適応されません。しかも、たとえ自己都合で退職をしても、退職後、ハローワークに離職理由訂正の申し立てができ、会社都合に変更できます。会社都合に変更できる要件ですが、その項目の中には、長時間労働、パワハラがあります。

 約120社のテレビ番組制作会社で構成されている全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)が2017年6月に実施したアンケート調査では、ADの平均残業時間は過労死ラインの80時間を超えていました。
(共同通信:https://this.kiji.is/390423736056824929?c=39546741839462401
 ということは、テレビ番組のADであれば、ほぼすべてのADが会社都合で退職できるということです。このブログを読んでいるADの皆さんには、自分の体と相談しながら、会社都合退職という選択肢があることを頭のどこかに入れてもらえればと思います。

 このように、ハローワークに行ってから、雇用保険に関して少し詳しくなった僕は、当然のことながら、離職理由訂正の申し立てをしました。

 そして、その後、ハローワークの職業相談をしました。そこで、前の会社の嫌なところをすべて話しました。
 すると、、、

相談員「えっ!?残業時間が200時間近くあり、給料が20万円程度なんですか?」
僕「そうなんですよ。体力的にきつくて。」
相談員「いや、そうじゃなくて、あの・・・給料がきちんと払われてないと思いますよ。」
僕「えっ・・・そんなことあるんですか!?」
相談員「時給換算して、最低賃金下回っているので違法の可能性が高いです。」
僕「あー、確かに、そうですけど。」
相談員「一度、労働基準監督署に相談に行くのをおすすめします。」
僕「・・・そうですね。ありがとうございます。」

 とまぁ、こんな風に、違法の可能性があると指摘された僕ですが、半信半疑でした。というのも、給料をまともに支払わない会社のイメージは、倒産寸前の貧乏会社のイメージを持っていたからです。しかし、クリエイティブネクサスで働いていて、そんなこと思ったことがありませんでした。それは、会社のビルが自社ビルだったり、たまに高級な焼肉やお寿司屋さんに連れて行ってもらったり、自主映画を制作してたりと、貧乏な会社とは到底思えませんでした。だから、本当にそんなことあるのかなぁ~と思ってました。
 半信半疑ではありましたが、一応と思い、労働基準監督署に後日、相談してみました。
 すると、、、

僕「すいません。給与明細のことでお伺いしたいのですが・・・。」
相談員「はい。どうぞ。」
僕「残業時間が200時間近くあり、給料が20万円程度なんですが、これって、違法ですか?」
相談員「そうですね、、、ちなみに、お仕事は何ですか?」
僕「テレビ番組制作会社のADです。」
相談員「あー、そうですね。違法ですね。残業代が払われてないですね。」
僕「いや、残業代はみなし残業手当という形で支給されていました。」
相談員「そのみなし残業手当の超過分が支払われていないということですね。ちなみに、何時間分のみなし残業手当ですか?」
僕「えっ!?・・・どういうことですか?」

 その後、詳しく説明してもらうと、僕はみなし残業手当という形で残業代を受け取っていました。ここで言う、みなし残業とは、実際の残業の有無に関わらず、あらかじめ給与の中に一定時間分の残業代が含まれて支払われる制度のことです。ここで重要なのは、一定時間分の超過分に関しては別途支給しなくてはならないということ。つまり、会社は残業の有無に関わらず、しかも、超過分は別途支給しなくてはいけないということになります。このみなし残業を会社は悪用していました。
 恥ずかしいことに、ハローワークの相談員に指摘を受けるまで、僕は、給与明細のみなし残業手当を理解せずに給料を受け取っていました。初めて給与明細を貰った時に、安いとは思っていましたが、こんなものなのかなと思い込み、その結果、騙され、搾取されていることも気づかずに、僕は長時間労働をしていたのです。
 これを知った時、まず、騙され、搾取されていた自分自身に対して、なんて情けないんだ!と悔しい思いで胸がいっぱいになりました。それに、毎日顔を合わせて働いていた僕を平気な顔して、搾取していた管理職や経営者に対して激しい憤りを覚えたのと同時に、僕は、この事実を簡単には受け入れられなかったです。必死に働いている社員に対して、どうしてそんなことが出来るのか?自分より何十個も年下の人間に、なぜそんなことができるか?現場で働く人間を搾取して成立していたあの会社の気持ち悪さに、僕は、人生で経験したことがない、胸のえぐられ方をしました。
 そして、その場で残業代請求をすることを決意し、相談員にそれを伝えました。

僕「そうだったんですか・・・。騙されてたんですね、僕。残業代を請求します!泣き寝入りなんて、絶対にしません!」
相談員「そうですか。わかりました。しかし、まずは、香川さんご自身でやって下さいね。それでも、会社が支払わなかった場合、労基署から会社に言いますね。」
僕「えっ、残業代請求って、労基署がやってくれるんじゃないんですか?」
相談員「そうなんですよ。まずは、香川さんご自身で、個人的に請求してください。そういうルールなんです。すいません。」
僕「そうですか、、、そういうルールなんですか、、、わかりました。」

 残業代請求をその場でしたかった僕ですが、労基署のルール的に、出来ないとのことだったので、一旦諦めました。そして、家に帰った後、みなし残業や残業代請求について、色々とネットで調べました。すると、あるYahoo記事(NPO法人POSSE代表・今野氏による記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20170625-00072523/)にたどり着きました。驚くべきことにそこに書かれていたのは、テレビ番組制作会社の求人詐欺と未払い残業代について。「えっ!? これ、俺じゃん!」と思わずパソコンにつぶやくほどの内容で、興奮の為か、パソコン画面がいつも以上にまぶしく、文字が読みにくかったのを今でも記憶しています。そして、その記事の最後に書かれている労働相談の窓口に、藁にもすがる思いで電話をしたのが約3か月前の話。これが僕とブラック企業ユニオンとの初めての出会いです。



~次回、労働組合加入編~

裁量労働制を違法適用していた建築設計事務所・プランテック総合計画事務所と団体交渉中です!

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09 /12 2018
 ブラック企業ユニオン/裁量労働制ユニオン(総合サポートユニオン)では、建築設計事務所・プランテック総合計画事務所(以下、プランテック)と団体交渉をしています。同社に勤務するAさん(20代女性)が、長時間労働の改善と残業代の支払いなどを求めて団体交渉中です。

●1日8時間のみなし労働時間なのに、20時間以上の労働が頻繁に

 同社では、1日8時間をみなし労働時間とする専門業務型裁量労働制を、「建築士の業務」に従事する従業員に「適用」していました。同社で建築設計業務を行なっていたAさんもその一人です。
 裁量労働制は、労働の仕方について裁量がある労働者にのみ適用されることになっており、出勤時間にも裁量があるはずです。ところが、Aさんは月100〜150時間程度の残業が頻繁にあり、深夜3〜4時まで職場に残って仕事をしたり、朝9時ごろまで徹夜して帰宅し、そのまま昼にまた出勤したりすることも珍しくありませんでした。同社の1日のみなし時間は8時間を大幅に超え、1日20時間以上働くことも多々ありました。
 Aさんは過酷な長時間労働に追い込まれた結果、精神疾患に罹患しています。そんな折、Aさんはユニオンの存在を知り、団体交渉を決意しました。

●裁量労働制を無効にさせ、勤務記録どおりの賃金支払いを認めさせました!

 ユニオンでは7月に団体交渉を申し入れ、すでに2回の団体交渉が行われています。これまでの団体交渉で、ユニオンはプランテックにいくつかのことを認めさせています
 まず、裁量労働制が無効であるとして、これまで裁量労働制を適用されていた同社の全従業員に対して、1日8時間のみなし労働時間を超える残業代の支払いを認めさせることができました。
 次に、この残業代の算出方法ですが、Aさんについて、勤務記録に記載された出勤時間から退勤時間のうち、休憩時間を除いた時間の全てを労働時間として認めさせています。
 例をあげると、Aさんは今年4月のある日について、朝10時半から28時半(翌朝4時半)まで勤務しています。この日の休憩は1時間だったため、17時間分労働していたことが認められ、8時間の就業時間の賃金とは別に、9時間分の残業代が追加で認められたことになります。
 一般的に、裁量労働制が無効になった場合に、会社側が勤務記録の時間を「労働時間ではなく在社時間」などと開き直り、「労働していない時間もあるはずだ」「裁量労働制のはずだったのだから、自由に休んでいた時間もあるはずだ」などと強弁することがあります。この点について、プランテックが全て労働時間として認めたことには大きな意義があります。
 さらにユニオンでは、時効のある2年間分の支払いを認めるように追及しています(もちろん、2年間の支払いを認めず、数ヶ月分で値切るようなことがあれば労働基準法違反となりますので、当然のことなのですが)。

●プランテックの従業員・退職者の皆さんへ

 さて、今後数週間の間、プランテックの従業員の皆さんに注意してほしいことがあります。プランテックはこれから、裁量労働制が適用されていた他の従業員の方々に対しても、過去の裁量労働制を無効として、支払われるべきだった残業代について調査を実施するとしています。会社側の発言に従えば、調査期間は1ヶ月程度が予想されます。
 ただし、残念なことに、あくまでも一般的なケースですが、こうした全社的な残業代支払いの際に、会社側が本人の意思を尊重しない調査や面談を行い、残業代を大幅に短めに支払うことに、無理やり同意させてくることが多々あります。
 具体的には、「そんなに長くは働いていなかったはずだ」などとして、勤務記録の時間通りの労働時間を認めず、1日あたり数時間分を差し引くことに応じるよう迫ってくる可能性があります。
 同様に、時効期間の2年間分ではなく、2、3ヶ月から半年間程度だけの支払いで妥協するように強制してくる可能性も高いです。
 また、一般的には、債権放棄の同意書を結ばせるなどして、後から追加で残業代請求を断念するように約束させてくる企業もあります。
 こうした状況に陥る前に、ぜひユニオンへの相談をお勧めします。前述のとおり、ユニオンの団体交渉ではすでに、Aさんに対して、勤務記録どおりの労働時間を認めさせており、2年間分の残業代支払いを求めています。また、現職の従業員だけでなく、退職者であっても、過去2年間分の残業代請求は可能です。ぜひ相談してみてください。
 加えて、ユニオンでは、裁量労働制の悪用に対する歯止めや、長時間労働に対する改善策などを同社に求めていきます。
 一緒に、会社に対して支払われるべき残業代全ての請求をし、長時間労働を是正することで、プランテックを働きやすい企業にしていきましょう。

●Aさんからのコメント
 最後に、今回立ち上がったAさんからのコメントを紹介します。

 会社に対して疑問を抱き、不満をお持ちの方はぜひ一度相談してください。
 私は家族や友人に、会社の実情を中々相談することができませんでした。それは自分が通常ではあり得ないような労働時間で働き、またその対価を支払われないことがあまりに恥ずかしかったからです。内部の人々にはこれが当たり前だと言われ続けたため、騙し騙し働いて来た結果、自分はまだ大丈夫と思って行った病院でその日に即入院を勧められました。
 従業員の方で、昔よりマシになったから、昇給率は他の会社よりいいから、建築設計事務所はどこも一緒、会社の人との仲を壊したくないからと騙し騙し働いている方はいませんか?
 マシになったとしても、会社が裁量労働制を悪用し、払うべき対価を支払っていないのは事実です。
 昇給率は他の会社よりいいからといって、もらうべき残業代を換算せず目をつむっていませんか?
 本当にどこの会社も同じでしょうか?自分より悪条件で働く同業者を見て心を落ち着けていませんか?主張して当然の権利を主張し、それで壊れるような仲に固執すべきでしょうか?
 会社は、労基署の調査で裁量権に関わる調査について作業内容を一部しか明かさず、ごまかすような対応をとっています。
 毎回、やり取りの度に「真摯に対応します」と会社側は文章で書いていらっしゃいますが、上記のような誤魔化しをしている限り、真摯とは到底言えませんし、会社の改善は期待できません。
 会社に対して疑問を抱えて働き続けることは遅かれ早かれどこかに無理が生じます。
 少しでも多くの人がこれを読み自分の会社を見つめ直す機会が持てることを祈っております。

ブラック企業ユニオン

ブラック企業ユニオンは、総合サポートユニオン(http://sougou-u.jp/)のブラック企業支部です。労働問題でお困りの方は、下記連絡先までお気軽にご相談ください!

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